すべての記事 / 家づくり日記 / 土地探し / 2019.03.08

出会いは突然に(後編)

新築の家に古材(古民家から持ってきた部材)を使うのをよく見かけます。
今回のこのコーポラティブハウスもそうした仕様でした。

柱や梁を古材を使うと、室内の雰囲気は重厚感あるものになります。
ただ、その古材の質や、他がその古材を迎えられるほどの設計になっているか、また、構造計算ができない古材をどのように使うのか。設計士には色々と大変な部材であることは間違いありません。
その分、色々と費用も掛かってきます。

たまたまですが、こちらを設計されたビオフォルム環境デザイン室の山田代表には、以前お客様がお家を建てられた際にお会いした事がありました。

土地の陽当たり、風通り、隣家の様子から素敵なお家を設計され、施主のお客様もとても喜んでいらっしゃっいました。
そんなビオフォルム環境デザイン室の設計なだけに、建物外観、室内共にとてもデザイン性のあるもので、
古材も違和感なく建物に馴染んでいました。

久しぶりに良いな~と思える新築建売に出会えた気がします。
鎌倉でもデザイン性のある戸建の建売はあまりありません。

そして、何よりこの土地の雰囲気がとても気になってしまったのです。道路から入った奥はもう山の緑に囲まれていて、ちょっとした集落を建てられそうな、そんな土地。陽当たりも風通しも良く、良い気が流れているような感じがします。

お家の取材が終わった後も、僕は少しばかりその場にいました。まさか、この時はここの土地の購入を検討するなんて思ってもいませんでした。けれどこの数日後に、具体的に検討する事になるのでした。

洋一郎