すべての記事 / 鎌倉のくらし / 不動産市況 / 2018.12.15

かくして紅葉は守られた

鎌倉某所

優に200坪を越える古民家が今春取り壊されることになりました。

販売業者も最後の最後まで、そのまま使って下さる方を探していたのですが、

それも叶わず。

築90年の邸宅は、分譲地になることに。

家の周りには大きく育った、槇の木、モチの木、紅葉の木

それも切らざるを得ないのかと諦めていたところ。

この木を、この雰囲気を残すがためにその一区画を購入したいという方が現れたのです。

この地域のシンボルツリーともいえる大きなモミジが2本残ることになりました。

僕たち不動産業者のつらいところは、

一番鎌倉の家、町並みに寄与する仕事をしていながら

次の世代に残すべきものを残せない事があること。

それは半ば諦めてしまっているとこもありました。

木を、地域の風情を、町並みを残したいから

そんな思いでご購入される方がいらっしゃる事に

感動と同時に、自分の諦めの早さが情けなく感じました。

こうした心意気がある方がいらっしゃる限り

僕ら町の不動産屋は全力で仕事に邁進していくべきなのでしょう。

これからも頑張っていきます。

改めてこの仕事を好きになれた気がします。